高田I研究室について

研究内容 演習内容

研究内容

セキュリティ ネットワーク HCI(Human Communication Interface)

近年、インターネットが普及し電子メールやネットショッピング、 映像・音楽のネットワークの配信などにより、 とても便利な世の中になりました。 しかし、その便利さの影にはウィルスやスパムメールなど まだまだ危険がたくさんあります。 そこで、高田I研究室では「セキュリティ」、「ネットワーク」、「HCI」をテーマとし、 コンピュータを 安全・快適に使えるようにするための研究を行っております。

セキュリティ

インターネットは便利になりました。しかし、 クラッキングやスパムメールなど危険がいっぱいです。 コンピュータを安全快適に使えるように、こうした問題の解決を目指します。

主な研究対象

過去の研究

2013年度卒業生

インターネット上の観測点保護のためのパケットサンプリング手法の提案
インターネット上にはマルウェア、Dos 攻撃等の多くの脅威が存在します。それらの攻撃動向を早期に把握・対策するため、インターネット観測システムが注目されています。一方で、攻撃手法を知られないために、攻撃者側がインターネット観測システムの観測点を検出する攻撃(観測点検出攻撃)が存在します。そこで、観測点検出攻撃に対しての耐性を高めながらも、観測データとしての情報の質を落とさないことを目的としたサンプリング手法を提案します。
GBS理論に基づいたSNS利用におけるセキュリティ学習を支援する女性向け教材の開発
近年、 スマートフォンの普及に伴い、 インターネットの利用方法が多様化している。 中でも、 Line、 Twitter、 FacebookといったSNS(Social Networking Service)は、 コミュニケーションツールとして日常的に利用されています。 SNSは、 ユーザ同士が簡単に連絡を取り合い、 情報交換できることから利用者は多いです。 一方で、 SNSを利用した犯罪被害が増加し、 特に女性の被害者が多いです。 しかし、 セキュリティを自ら学びたいという女性は少なく、 女性のセキュリティについての学習意欲は低いです。 本研究では、 女性のセキュリティに対する学習意欲の低さに注目し、 SNSにおける危険について、 女性が高いモチベーションを保ち楽しく効率的に学習できる教材を開発します。
Twitterを用いた記憶保持性を高めるパスワード作成支援の試み
現在、個人認証方式として、ユーザ名とパスワードを用いたパスワード認証方式が多く採用されています。多くのユーザは、単純な文字列や個人情報にもとづく、記憶が容易なパスワードを設定する傾向にあり、特に若年層のユーザは、強固なパスワードを作成するための注意事項を満たさない傾向にあります。そこで本研究では、安全性と記憶保持性に考慮し、Twitterの投稿文から作成したパスワードの素に対し語呂合わせによる文字置換を行うことでパスワードの作成を支援するシステムを提案します。
背景画像を用いたタブレット端末における個人認証手法の提案
従来のタブレット端末における個人認証手法では、 4桁の数字によるパスワード方式による認証や、 認証パターンを用いた認証が主流です。 しかし、 これらの認証方式は、 利用者が簡単にログインできるものの、 同時に、 悪意ある第三者から認証情報を盗み見られた場合、 容易に利用者になりすますことが可能であるとも言えます。本研究では、 先行研究における認証手法での問題点を改善する方式として、 背景画像とマルチタッチ機能を利用した個人認証手法について提案し、 タブレット端末のセキュリティ性の向上と、 操作性の確保について検討を行います。
スマートフォンにおけるキーストロークダイナミクスと行動特徴を組み合わせた個人認証手法の提案
近年, スマートフォンは, 日常生活の中核を成す情報端末として急速に普及し、様々なWebサービスに利用する秘密情報や個人情報が大量に格納されています。そのため, スマートフォンが不正使用されることのリスクは極めて高く, セキュリティ対策が重要となります。 不正使用を防ぐための対策のひとつとして, パスワードによる個人認証があげられます。そこで、本研究では、 フリック+トグル入力におけるキーストロークダイナミクスと, 各センサから得られる特徴量を組み合わせた個人認証手法を提案します。

ネットワーク

ブロードバンドではコンテンツ配信、無線LANの普及により、 ネットワーク環境はさらに便利になりました。 高田I研究室では、これをさらに便利にする研究を行っております。

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例えば、上の図のように、とある経路が故障したとき、 いかにして代わりの経路を選択するかなどの故障時の対策をどうするか などの研究です。

また、 アドホックと無線センサーネットワークの応用として、 車両間通信(車両アドホック)、震災時通信ネットワークの構築、 人間に対して危険な場所でのセンサーネットワークの構築などがあります。 これらのネットワークには、 より安定に、 攻撃から守り、 寿命を延ばすなど様々な課題があります。 そのため、 エネルギーの点で効率的なルーティングプロトコル、 悪意のあるドライバーから車両アドホックネットワークのセキュリティを確保する研究を行っています。

主な研究対象

過去の研究

2013年度卒業生

Open Flow ネットワークにおける耐障害性を考慮したルーティングアルゴリズムの提案
近年、 クラウドコンピューティングや高速動画配信の普及に伴うトラフィック量の増加が問題となっています。そこで、ネットワーク全体のトラフィック情報を集め、収集された情報から計算した各ノードのリンク使用率が限界を超えたとき経路を変更することで、輻輳を防止し、ネットワークの品質維持を可能とするネットワーク構築を目的としたアルゴリズムを提案しました。

HCI (Human Communication Interface)

個人認証やアンチウィルスソフトを利用する際に、 人とコンピュータとのインタラクションが必ず生じるため、 プライバシ保護や悪意ある攻撃に対する耐性だけではなく、 人にとって「使いやすく」、 「使いたい」、 「使い続けたい」ものであるかという点も考慮する必要があります。 また、 近年では、 人間の行動、 心理特性の盲点をついたサイバー犯罪が急増しており、 人間の認知や思考過程に対する理解を前提とした対策が必要です。 そのため、 HCI領域に主軸をおいた情報・ネットワークセキュリティの研究を行っています。

また、 HCIに主軸をおいた情報・ネットワークセキュリティの延長として、 一般的なHCI領域の研究を行っています。 現在は、 食事や家事、 身支度のような何気ない日常生活の問題点を解決しつつ、 日常生活をより豊かにするための研究、 コミュニケーションにおいて知的生産性を高めるための研究や、 本音や真意を言語、 非言語両方のチャネル上で正確に伝達するための研究を行っています。

主な研究対象

過去の研究

三軸加速度センサおよびジャイロセンサを用いた正しい歯磨き方法習得支援システム
歯磨きはその単調性ゆえにしばしば忘れられ、 誤った方法で行われることがあります。調査によると、歯磨きに対する意識低下、 つまりモチベーションの欠如が指摘されています。 また、 正しい歯磨き方法を一度習得したとしても、 モチベーションの欠如が原因で誤った磨き方に逆戻りしてしまうことも考えられます。本研究では、 歯を磨く順番に着目した正しい歯の磨き方法の習得を支援し、 歯磨き動作に対し音を用いた直感的なフィードバックを行うことでモチベーション向上に貢献する、 三軸加速度センサ及びジャイロセンサを用いた歯磨き支援システムを実現し、 問題の解決を目指します。

演習内容

基盤システム演習A 基盤システム演習B

ここでは3年生前期から3年生後期の間に行われる高田I研究室での演習内容を紹介します。

基盤システム演習A(サーバ演習)

3年生前期に行われる演習で、 ネットワーク構築やサーバ構築などの演習を行います。

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最後に、ここまでに構築した個々の独立したサーバを統合し、WANの上で機能する一つの分散システムとして構築する演習を行います。

基盤システム演習B(論文輪講、セキュリティ専門書輪講)

卒業研究に向けた論文の輪講
各自、自分で選んだセキュリティやネットワークに関する論文を発表します。 セキュリティ、分散システム、ネットワーク、データベース、ユビキタス、セマンティックWeb 、HCIなどの中から自分の興味がある分野一つを選び論文サーベイ、基礎勉強などを行い卒業研究に必要な知識を学びます。
セキュリティの専門書の輪講
セキュリティの専門書を読み、暗号化手法とネットワークセキュリティについて基礎を学び、実際に利用しているセキュリティ技術の理解と問題点を学ぶ演習を行います。

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